JIM / JECの背景

JIM(日本式ものづくり学校)およびJEC(寄附講座)は、日印政府のイニシアチブによるインドの製造業における人材教育プロジェクトです。 2016年11月に日印首脳立合の下、世耕大臣・チノイ駐日大使が「ものづくり技能移転推進プログラムに関する協力覚書」に署名をしました。本プロジェクトは、インド国内にて、10年間で3万人のものづくり人材を育成することを目的としています。 より実践を通じた製造業のスキルを身に付けること、また5Sやカイゼンなど日本のもの作りに関する大事な考え方を学ぶことで、インドにおけるものづくり人材の育成のレベルアップを目指しています。

日系企業の悩み
  • インドに進出する日系企業の多くが、 質の高い現場人材を十分に確保できておらず、 事業展開において課題となっている。
JIM・JECプロジェクト
  • 2016年11月に日印首脳立合の下、世耕大臣・チノイ駐日大使が「ものづくり技能移転推進プログラムに関する協力覚書」に署名。同プログラムにおいて、下記2つの取組を通じ、10年間で3万人のものづくり人材を育成することで合意。
  • 日本式ものづくり学校(Japan-India Institute for Manufacturing:JIM)
  • 寄附講座(Japanese Endowed Courses:JEC)
Make in India, Skill India政策
  • 2014年8月にモディ首相が提唱したモディノミクスの主な柱。
  • 対内直接投資の受入を通じ、インド製造業を振興する。(Make in India)
  • 職能育成事業により若年層のスキル向上を図る。(Skill India)

JIM・JECのターゲット

    JIMのターゲット

    JIMスキーム(日本式ものづくり学校 )の目的は、将来製造現場リーダーになる人材を育成することです。そのため、専門学校や職業訓練校、大学などを卒業した将来性のある若手人材を ターゲットにしています。JIMスキームは、JIM認定の日本企業を通じて運営され、JIMプログラムを運営してトレーニングを提供しています。 JIM認定企業は、KAIZEN、5Sなどの日本のもの作りに関して重要な概念や日本の仕事の原則とルールについて、現場基準の人材を日本の標準レベルまで育成することに焦点を当てた研修プログラムです。

    JECのターゲット

    JECスキーム(寄附講座)の目的は、製造業界の将来の中間管理職候補になる人材を育成することです。 JECスキームは、エンジニア系の大学や職業訓練校などの学生をターゲットにしています。 研修の期間は、各企業によって異なり、1日から数か月の研修を実施しています。JECスキームでは、実際の製造現場での経験だけでなく、日本のもの づく りに関して重要な概念や日本式の仕事の考え方や原則ついてなど、幅広く学んでもらう機会を提供しています。